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梅雨前にチェック!家庭でできる排水ますの詰まり・浸水対策

梅雨の時期は、長雨や集中豪雨によって、排水ますが詰まり、浸水被害のリスクも高まります。
排水ますとは、水中の泥やゴミなどの固形物を除去するために、キッチンや洗面所、トイレなどからの排水が合流する場所に設置されていることが多い設備です。この排水ますが詰まると、悪臭や排水が逆流するだけでなく、浸水被害につながることもあるため、早めの対策が欠かせません。
今回は、梅雨前に知っておきたい、排水ますの詰まりの原因や兆候、具体的な掃除方法などを詳しく解説します。
目次
梅雨前に知っておきたい排水ますの詰まりの原因と兆候
排水ますの詰まりは、日頃の小さな蓄積から始まります。梅雨の前に詰まりの原因と初期サインを把握しておくことで、被害を未然に防ぐことができるでしょう。
■家庭で利用される排水ますのイメージ図

※出典:大和市役所「公共汚水ます設置のご案内」
排水ますが詰まる主な原因
排水ますの詰まりは、以下のようなことが原因です。
キッチンの排水では、排水管内に、油脂分や食品カスが付着・蓄積するケースが多く見られます。浴室や洗面所の排水は、毛髪や石鹸カスが排水トラップに絡まりやすく、時間とともに固着して流れを妨げます。
屋外の排水ますでは、落ち葉や土砂、枯れ草の堆積が詰まりの主な原因です。
特に、梅雨時は雨水とともに大量のゴミや土砂が流れ込むため、詰まりのリスクが急激に高まります。
また、古いコンクリート製の排水ますは内面がざらついて汚れが付着しやすくなっているため、詰まりが発生しやすい傾向があります。
排水ますの詰まりの兆候と早期発見のポイント
排水ますは、詰まりの初期サインを見逃さないことが重要です。
詰まりの前兆としては、「排水の流れが遅い」「排水口からゴボゴボと音がする」「下水の臭いが漂う」「複数の排水口で同時に水が溜まる」といった症状が挙げられます。
特に、複数箇所で同時に症状が出る場合は、屋外の排水ますや本管が詰まっている可能性もあります。キッチンや浴室、トイレなど、複数の排水口を定期的にチェックする習慣をつけましょう。
梅雨前に行うべき排水管・排水ますのメンテナンス方法

梅雨入り前の点検とメンテナンスは、水害や詰まりトラブルを防ぐ、最も効果的な手段です。家の内外それぞれの設備を順番に確認していきましょう。
基本的な排水ますの掃除と点検手順
屋外の排水ますは、まず蓋を開けて、ゴミや土砂、落ち葉を取り除きます。内部の壁面に汚れが付着している場合には、ブラシでこすり落とした後、水をバケツで流して排水の通りを確認してください。側溝や雨水ますも同様に清掃し、落ち葉や泥で塞がっていないか確認します。
排水管内部は目視で確認できないため、詰まりが疑われたり長期間掃除していなかったりする場合には、専門業者による点検や高圧洗浄の検討をおすすめします。
給排水設備の梅雨前点検の重要ポイント
梅雨前には、給排水設備全体のチェックも行っておきましょう。壁や天井のシミ、水滴、異臭は、漏水のサインかもしれません。洗濯機の排水ホースが確実に接続されているか、糸くずフィルターが詰まっていないかなども、合わせて確認してください。
ベランダやバルコニーの排水口は特に詰まりやすく、雨が多い時期に溢水を起こす原因になります。排水口周りのゴミや汚れを取り除き、排水がスムーズに流れるか確認しておくようにしましょう。
自分でできる排水ますの掃除と詰まりを解消させる手順

軽度の詰まりであれば、排水ますは市販の道具を使って自分で解消できます。道具の準備から掃除の手順まで、具体的なやり方をご紹介します。
排水ますの掃除に必要な道具
作業前に、以下の道具を用意しておきましょう。
<排水ますの掃除道具>
・ゴム手袋(耐油・耐薬品タイプ推奨)
・使い捨てマスク
・汚れてもよい服装
・バケツ
・硬めのブラシ(柄の長いものが便利)
・ワイヤーブラシまたはトーラー(ワイヤースプリング)
・排水口ネット
※屋外作業では汚水が跳ねることもあるため、保護メガネの着用も検討してください。
排水ますの掃除手順と詰まりを解消させるポイント
排水ますは、以下のような手順に従って掃除すると、詰まりの解消に効果的です。
<排水ますの掃除手順>
1.排水ますの蓋をゆっくり外し、溜まったゴミや汚泥をスコップや手で取り出す。
- 内部の壁面をブラシで丁寧に洗浄し、汚れを落とす。
- トーラーを排水管の中に挿入し、回転させながら詰まりをかき出す。
- バケツで水を流し、排水の通りを確認する。
なお、頑固な油汚れには、大さじ3杯程度の重曹を排水口に振り入れ、その上から100〜200ml程度の酢をかけると発泡し、軽いぬめりや臭い対策に効果があります。そのまま15分ほど置いてから、お湯で流すようにしてください。
また、市販の排水管クリーナーを使う場合には、使用量と放置時間を守り、ほかの洗剤と混ぜないよう注意してください。掃除後は排水口ネットを設置して、ゴミの流入を防ぐ習慣をつけましょう。
大雨・水害リスクと排水ます・側溝の対策方法

近年、梅雨時の集中豪雨や線状降水帯による水害が全国各地で深刻化しています。排水設備の詰まりは水害被害を拡大させる要因のひとつとなるため、事前の対策が重要です。
大雨や水害時に排水ます・側溝の詰まりがもたらす影響
国土交通省の資料によると、近年の水害被害は増加傾向にあり*、内水氾濫(排水能力を超えた雨水が地上に溢れる現象)による被害も全国的に報告されています。
排水ますや側溝が詰まっていると、雨水の流れが滞り、敷地内や道路の浸水リスクが高まります。特に、低地や坂道沿いの住宅では、詰まりによる水害被害が深刻化しやすいとされています。
また、屋内排水口の詰まりは、下水管の処理能力を低下させ、大雨時に汚水が逆流する原因となるかもしれません。逆流した汚水による室内汚染は清掃・消毒が必要となり、二次被害を引き起こします。
気象庁によると、梅雨時の短時間強雨(1時間に50mm以上)の発生回数は、1976年〜1985年の平均と比較して、近年は増加傾向にあります**。
*国土交通省「水害統計調査」
**気象庁「大雨や猛暑日など(極端な天候)の長期変化」
大雨・水害に備えた排水溝や側溝の掃除・点検方法
梅雨前には必ず側溝や雨水ますの蓋を開けて、泥や落ち葉を除去しておきましょう。
自宅周辺の側溝清掃は自治会や行政と連携して行う地域も多く、お住まいの市区町村の清掃スケジュールを確認することも大切です。逆流防止弁の動作確認も欠かせません。
また、止水板(水を一時的にせき止めるためのパネル)や土のうを事前に準備しておくと、大雨時の浸水防止に効果的です。
内閣府の防災情報では、住宅の水害対策として止水板の設置や排水設備の点検を推奨しています。もし異常を発見した場合は、早めに専門業者や自治体の担当窓口に相談しましょう。
梅雨前の排水設備メンテナンスで水害リスクを未然に防ごう

梅雨や大雨の時期は、排水ますの詰まりや水害リスクが高まります。日頃から詰まりの原因と初期サインを把握し、梅雨前に排水管・排水ますの清掃とメンテナンスを実施しておくことが安心につながります。
大雨・水害対策としては、側溝や排水溝の点検・清掃に加え、止水板・土のうの事前準備も有効です。また、排水ますの劣化が見られる場合には、プラスチック製への交換も長期的な対策として検討してください。
自分での対処が難しいと感じたり、症状が繰り返されたりする場合には、専門業者への早めの相談が被害軽減への近道です。梅雨入り前の今のうちに、ご自宅の排水設備の状態をぜひ確認しておきましょう。
以下の水害や梅雨の記事も併せてご覧ください。


