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トンネルの漏水防止材・対象製品の比較ガイド

 

トンネル内の漏水対策には、水の入り方や発生箇所に応じた“最適な導水材の選定”が欠かせません。
ニホン・ドレンが提供する漏水防止材は、線導水樋5種類+面導水樋2種類の計7種類。それぞれに構造・素材・機能が異なり、適した設置場所も明確に分かれています。

 

本コラムでは、これら7製品それぞれの特徴と、どのような場所に適しているのかをわかりやすく解説します。

 

 

目次

     

     

    漏水防止材とは

    漏水防止材とは、構造物に浸入しようとする水をコントロールし、適切な排水経路へ導くための資材の総称です。水が想定外の方向へ回り込むことを防ぎ、内部への浸透・損傷・劣化を抑えるために用いられる“水の流れを制御するための技術部材”です。

     

    対象となる構造物は多岐にわたり、水の浸入や滞留が問題となるあらゆる場所で活躍しますが、トンネル内での漏水部分への対策として使用されることが多いです。

     

     

    漏水防止材 – 線導水樋

    漏水防止材には、線導水樋と面導水樋があります。

    線導水樋とは、構造物表面で発生した雨水・湧水・にじみ水を、「細い線状の溝を通して排水方向へ確実に誘導する」ための導水材です。

    特に、継ぎ目・ジョイント部、端部や縁部、材料の取り合い箇所など、“線状に水が伝いやすい部分”で効果を発揮します。

     

    まずは、トンネルの漏水対策工でよく使用されるニホン・ドレンの線導水3種を、それぞれ特徴や用途とともにご紹介します。

    • アーチ・ドレン
    • サイド・ドレン
    • エラスト・ドレン

     

    【線導水工】トンネル漏水対策工事の事例まとめ

     

    アーチ・ドレン

     

    特徴

    コンクリートの目地・クラックから出る漏水を流すための線導水樋。軽量で難燃性・耐候性に優れる樹脂製。

     

    適した場所

    トンネル・地下構造物の天井や壁の目地・ひび割れ部分。

     

     

    事例:地代隧道トンネル(石川県)

    場所:石川県地代町

     

    現場の課題

    トンネルの目地、クラックから漏水があり、通行車両や歩行者に滴下した漏水がかかっていたことが課題でした。

     

    工事内容

    漏水対策として、トンネル漏水箇所にアーチ・ドレンAD026耐寒を設置しました。

     

    改善結果

    樋の設置により漏水が防がれ、通行車両や歩行者に滴下した漏水がかからなくなりました。

     

     

     

    サイド・ドレン

     

    特徴

    水平目地など、横方向に動く漏水を集める樹脂製導水材。難燃・耐衝撃仕様。

     

    適した場所

    トンネル側壁・水平目地・橋梁の横方向目地からの漏水。柱の側面など水平方向からの漏水箇所に使用する。

     

     

    事例:境トンネル(新潟県)

    場所:新潟県北陸自動車道

     

    現場の課題

    トンネル断面変化部の目地から漏水が発生していました。さらに、目地部には400㎜の段差があり、付近に照明灯やラックが複数設置されていたため、アーチ・ドレンの設置は困難で、効果的な対策が求められていました。

     

    工事内容

    長さ500㎜のサイド・ドレンSDSを17ヶを、段差部壁面に沿うようアーチ型に接続しながら設置しました。

     

    改善結果

    目地部からの漏水をトンネル脇の水路へ導水した結果、道路への滴水がなくなりました。設置が困難と思われる場合でも、方法を工夫し、最適な製品を用いることで課題を解決します。

     

     

     

    エラスト・ドレン

     

    特徴

    軟質素材で不陸・段差・変形面にも密着できる高追従性導水材。難燃・耐候性も優秀。

     

    適した場所

    トンネルの目地・クラック・段差・変形部、中央分離帯など不陸の多い箇所。

     

     

    事例:第二小田高架橋(島根県)

    場所:島根県出雲市多伎町

     

    現場の課題

    高架橋目地部から漏水が発生し、真下に設置されたゴミ箱に水が落ちるという問題が発生していました。

    付近に住む住民から対処してほしいとの要望があり、早急な対策が求められている状況でした。

     

    工事内容

    井原鉄道株式会社へレック・ドレンを提案し、採用となりました。目地部に沿って漏水箇所をレック・ドレンで垂直方向に塞ぐように設置しました。

     

    改善結果

    目地部からの漏水を導水できるようになり、ゴミ箱上部への滴水がなくなりました。今回は一ヶ所のみでしたが、同じように漏水箇所が他にもあるということで、それぞれの箇所に合った漏水対策を提案中です。

     

     

     

     

    漏水防止材 – 面導水樋

    面導水樋とは、壁面・床面・覆工コンクリート・防水層など、“広い範囲を流れる水”を面全体で受け止め、排水方向へ面で誘導する導水材です。

    透水シートや導水マットのように面を形成し、面で水を均一に拡散、面で受けて面で流す、大量の水をスムーズに排水方向へ誘導するという特徴があります。

     

    トンネル内壁や地下壁面など、広い面で水が染み出す構造物に非常に相性が良いのが特徴です。

     

    以下では、ニホン・ドレンの面導水2種をご紹介します。

     

    【面導水工】トンネル漏水対策工事の事例まとめ

     

    アーチ・ドレン面導水

     

    特徴

    難燃性・衝撃強度・耐寒・耐薬品性を兼ね備えた合成樹脂製の導水樋で、広範囲の漏水を安定的に処理可能。

     

    適した場所

    トンネル・道路・地下構造物・建築物の壁面や床面など、面全体から水がにじみ出る場所。

     

     

    事例:久栗坂トンネル(青森県)

    場所:青森県青森市

     

    現場の課題

    スプリングライン(SL)からの漏水により氷柱が形成され、安全が阻害されていました。さらに、歩道面には融雪パイプが設置されていたため、流末の導水が困難な状況で、効果的な対策が求められていました。

     

    工事内容

    SLからの漏水対策としてアーチ・ドレン面導水を施し、流末の排水処理にはサイド・ドレンを設置しました。

     

    改善結果

    氷柱の発生がなくなったことで、管理者の夜間出動が不要となり、維持管理の負担が軽減されました。

    さらに、流末の漏水も解消し、路面の凍結が防止され、安全性が向上しました。

     

     

     

    アーチ・ルーフィン面導水

     

    特徴

    軽量かつ高剛性な不燃材を用い、耐水・耐衝撃・耐火・耐食・耐候性能を兼ね備えた面導水樋。アルミ積層複合材。

     

    適した場所

    広い面から漏水が発生するトンネルや地下構造物の壁面・天井面に最適。燃えない素材を使いたい箇所におすすめ。

     

     

    事例:刀根トンネル(福井県)

    場所:福井県敦賀市

     

    現場の課題

    既設の亜鉛めっき鋼板(SIボード)が腐食していたため撤去すると、壁面から漏水が発生し、周囲の健全なSIボードに影響を及ぼす可能性がありました。新たに漏水対策を講じる必要がありました。

     

    工事内容

    腐食した既設のSIボード撤去後、壁面の漏水箇所にアーチ・ルーフィンを設置しました。

     

    改善結果

    既設のSIボードの厚みに合わせたアーチ・ルーフィンを設置し、接続部にはコーキング処理を施して導水を確保しました。これにより、外観も改善されました。

     

     

     

     

    トンネルの漏水防止材の選定〜工事はお任せください

    弊社は長年にわたり、トンネルの湧水・漏水対策において豊富な実績と専門技術を培ってまいりました。

    現場の状況やご要望に合わせた最適な方法で、漏水防止材の選定〜工事までを行います。

     

    重要インフラでの施工実績も多数あり、氷柱形成防止や排水経路の明確化、メンテナンス負担軽減など、効果的な解決策をご提案します。

    安全性向上と維持管理効率化に貢献します。

     

    お客様のご要望に添ったトンネル内の漏水防止材施工は、ぜひ弊社にお任せください。

     

    他の製品事例

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