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【導水工】橋梁漏水対策工事の事例まとめ(前編)

 

橋梁の漏水対策とは

 

橋梁の漏水対策とは、床版や伸縮装置、目地部などから発生する雨水・浸入水を適切に受け、導水・排水することで、構造物の劣化や第三者被害を防止する対策のことです。

橋梁では、漏水を放置すると以下のような問題が発生します。

 

漏水放置による問題

  • 鋼構造物や支承部の腐食・劣化
  • コンクリートの剥落やひび割れの進行
  • つららの発生や落下物による第三者被害
  • 高架下施設や植栽への漏水によるクレーム発生

 

橋梁の漏水対策には、原因や発生箇所に応じていくつかの考え方があります。

 

橋梁の漏水対策方法

  • 止水・注入による対策:漏水経路を塞ぐ方法
  • 表面処理による対策:シール材等で簡易的に対応
  • 集水・排水による対策:漏水を受けて安全な位置へ導水

 

特に近年は、橋梁の高齢化に伴い、漏水が原因となる損傷や維持管理コストの増大が大きな課題となっています。そのため、漏水を「止める」だけでなく、「確実に受けて安全な位置まで導水する」漏水対策工の重要性が高まっています。

 

本コラムでは、実際の橋梁・高架橋・跨線橋で行った、排水(ドレン)による漏水対策工事の施工事例6つをご紹介します。

 

目次

     

     

    事例1:下穂積高架橋(大阪府)

    場所:大阪府茨木市

     

    現場の課題

    下穂積高架橋では、中分部からコンクリート小片の剥落や漏水が発生しており、下を通行する車両や歩行者への被害が懸念されていました。

     

    工事内容

    中分部に小片剥落対策としてアーチ・ドレンを施工し、アーチ・ドレンAD030耐寒透明(透明集水桝)および流末パイプを設置しました。これにより、剥落防止と漏水処理を同時に行う構造としました

     

    改善結果

    剥落物や漏水の落下を防止でき、下部空間を安全に通行できる環境を確保することができました。

     

     

     

     

    事例2:北花田跨線橋(大阪府)

    場所:大阪府堺市

     

    現場の課題

    北花田跨線橋では、橋梁上部からの漏水が四角柱と円柱が混在する橋脚に直接垂れており、橋脚の腐食が進行する恐れがありました。

     

    工事内容

    橋脚形状に合わせてR加工したサイド・ドレンを設置し、あわせて集水桝および流末パイプを用いて漏水を適切に導水する構造としました。

     

    改善結果

    漏水が橋脚に直接垂れることを防止でき、橋脚の腐食抑制につながりました。

     

     

     

    事例3:小野ケ谷橋(愛知県)

    場所:愛知県西尾市

     

    現場の課題

    小野ヶ野橋では、橋脚からの漏水が橋脚下の花壇に垂れており、管理上のクレームが発生していました。

     

    工事内容

    橋脚周りにサイド・ドレンを設置し、集水桝を介して既設排水管へ接続することで、漏水を確実に導水しました。

     

    改善結果

    漏水が花壇に落下しなくなり、クレームを解消することができました。

     

     

     

     

    事例4:高新大橋(富山県)

    場所:富山県高岡市

     

    現場の課題

    橋梁の伸縮ジョイントからの漏水が主桁や付属する鋼構造物にかかり、老朽化を早めていることが課題となっていました。

     

    工事内容

    橋梁アパット部にサイド・ドレンおよびサブレールを設置し、伸縮ジョイントからの漏水を受けて適切に導水する構造としました。

     

    改善結果

    漏水が主桁や既設鋼構造物へ滴下する量を軽減でき、鋼構造物の老朽化対策につながりました。

     

     

     

     

    事例5:田中高架橋(石川県)

    場所:石川県金沢市

     

    現場の課題

    橋台と床版の伸縮装置部からの漏水により、支承部の劣化が進行することが課題となっていました。

     

    工事内容

    床版側にドレイナーを設置し、橋台側にはサイド・ドレンおよびサブレールを設置しました。サイド・ドレン両端部から流末フレキシブルホースで導水する構造とし、伸縮装置部からの漏水に対応しました。

     

    改善結果

    伸縮装置部からの漏水を適切に処理でき、支承部の劣化防止につながりました。

     

     

     

     

    事例6:第二小田高架橋(島根県)

    場所:島根県出雲市

     

    現場の課題

    第二小田高架橋では、目地部からの漏水により高架橋下のゴミ箱に水がかかり、住民から対策を求める要望が出ていました。

     

    工事内容

    高架橋目地部の漏水対策としてレック・ドレンを提案し、井原鉄道株式会社に採用されました。今回は漏水箇所1か所に設置しました。

     

    改善結果

    ゴミ箱に水がかからなくなり、住民からの要望に対応することができました。今後、同様の漏水箇所への展開も検討されています。

     

     

     

     

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