防災
水害の現状
営業推進課の山口です。6~7月の梅雨時期になるとジメジメとして憂鬱な気持ちになります。
また、土砂災害が思い出され、私の地域でもいつか発生するのではないかと怖くなります。
水害は、なぜこんなにも全国各地で増えてきたのでしょうか。
目次
日本の水害の現状
広島県や佐賀県など各地で大規模な土砂災害が発生していますが、
熱海市の土砂災害(2021年)の映像は今でも目に焼き付いて忘れられません。
土砂災害の年間発生件数の平均をみると、ここ10年で1.3倍にもなっています。
2002-2011年 平均1,150件/年
2012-2021年 平均1,450件/年
水害が起こる3つの要因
水害が起こる3つの要因は以下のとおりです。
① 土地形成
② 都市化
③ 気候変動
① 土地形成
- 地盤沈下や天井川の形成などで海や河川の水位より低い土地に都市が形成されている。
- 居住できる土地が少なく、水害の恐れのある地域に住まざるを得ない。
- 日本の7割が山地で形成されており、河川が急勾配。
➡ 短時間で大量の水が河川に流入し、外水氾濫につながります。
外水氾濫とは、河川の水が堤防から溢れ出したり、堤防が決壊することで、市街地が水に浸かってしまうこと。
泥水などが家などに浸水するので、水が引いても復旧に時間がかかります。
② 都市化
- コンクリートやアスファルト化による表面流下水の増加。
- ヒート・アイランド現象による都市部の局地的豪雨の増加。
- 都市化が進み河川流域の多くが市街地化。自然遊水池が減少したことで河川の急激に水位上昇。
➡ 内水氾濫につながります。
内水氾濫とは、排水路や下水管の雨水処理能力を超えて雨が降り、建物や道路が浸水すること。
③ 気候変動
地球温暖化を起因として様々な影響が出ています。ここ最近は特に「線状降水帯」が発生した場所で大きな災害が発生しています。
また、気象庁から「顕著な大雨に関する情報」が令和4年6月17日より提供開始されました。
線状降水帯とは、次々と発生した積乱雲が同じ場所を通ったり、留まったりする現象のこと。
気候変動の今後の影響
出典:国土交通省「気候変動の影響について」
現状と要因を少し理解することができました。
次回は、災害から身を守るにはどうしたらよいかを調べていきたいと思います。
Writer:営業推進課 山口 由美子