導水樋

導水樋とは?

導水樋は、トンネル・地下構造物・建築物などの目地やクラックからの漏水を排水する設備です。

漏水は、コンクリート壁や周りが腐食する原因となり、構造物はどんどん老朽化していきます。

また、水漏れで湿っていると、カビやバクテリアが繁殖してカビ臭くなり、居住環境の衛生面にも影響を及ぼします。寒冷地ではツララが発生し、事故の原因にもなります。

 

目次


  1. 止水と導水の違いとは?
  2. 導水樋に必要な機能とは?
  3. 歴史
  4. 用途

 

1.  止水と導水の違いとは?

止水とは、水の出を止めること。導水とは、水を導いて流すこと。

 

漏水はヒビが入った場所や継目などから発生します。

現場にあわせて、止水か、導水かを選ぶ必要はありますが、止水の場合、水は他の部分へ向かったり、止水部分に水圧がかかってさらに危険な状態になったりする場合があります。止水と導水をうまく活用して、自然に発生する漏水は、自然に導くことが大切です。

 

 

2. 導水樋に必要な機能とは?

導水樋を設置したとき、設置面との間に隙間を発生させないことが大切です。

また、長期間にわたって、導水機能を維持させる必要があります。

① 寒い地域でも簡単に割れない強度であること

② コンクリートに侵されない耐アルカリ性であること

③ 耐薬品性に優れていること

④ 設置面に均等に力が加わる構造であること

 

 

3. 導水樋の歴史

導水樋の歴史について、詳細に書かれた文献はありません。

1951年に農業用ビニールフィルムや硬質塩化ビニル管など、続々と塩ビ製品の工業化が始まり、

1972年頃にトンネルで合成樹脂製の導水樋が使用されました。

 

現在では、さまざまな形状、材質の導水樋が開発されていますが、構造物の長寿命化、安全なくらしのために、更なる開発や取組みが必要となります。

 

4. 用途

導水樋は次のような場所で使用されています。

・ 一般道、高速道路、JR、地下鉄などのトンネル

・ 橋梁、橋脚

・ 共同溝、地下駐車場、地下街

・ 防波堤 etc