• 水抜き土留柵

スロープ・ドレン

SLOPE DRAIN

斜面の浸食と崩壊を防ぐ
土留め柵渠

スロープ・ドレンは、板柵工や編柵工の土留め効果に加え、法内部への浸透水や湧水の処理が可能です。

Feature

特徴

01土留と排水のダブル効果

従来の板柵工などの土留効果に加え、法内部への浸透水や湧水の排水が可能です。

02土質強度の向上

排水効果により、土の内部摩擦力と粘着力の向上が期待されます。

03押え盛土的効果

安定した表層が確保されるため、土による押え盛土的効果が発揮されます。

04状況に応じた設計が可能

土留高さ、水処理深さが調整できるため、現場状況に応じた施工ができます。

形状と種類

形状 SP01

種類

型式 高さ(m)土留・暗渠 重量(kg)定尺3.0m
SP01 0.15 3.2
SP02 0.30 6.4
SP03 0.45 9.6
SP04 0.60 12.8
SP05 0.75 15.9
スロープ・ドレンの種類

SP01

表層肌落程度の崩壊対策に用います。その場合、埋設間隔は1.0m~1.5mが適切です。

SP02

通常の盛土法面の保全・防護工として用います。埋設間隔は1.5mが標準ですが、状況により1.5~2.0mとしてください。

SP03

シラスやマサのように耐浸食性が劣る場合や既に浸食や崩落が起きた場合に用います。埋設間隔は1.5~2.0mとしてください。

SP04・SP05

斜面状況、崩壊状況に合わせ適宜採用します。

Spec

仕様

標準図

01スロープ・ドレン工平面図

02スロープ・ドレン工断面図

03縦排水工断面図

04縦排水工寸法

型式 寸法(m) 掘削量
(㎡/m)
A B H
SP01 300 200 250 0.063
SP02 300 250 310 0.085
SP03 300 250 460 0.127
SP04 400 300 620 0.217
SP05 400 300 770 0.270

材料

スロープ・ドレン工(3.0m当り)
名称 形状・寸法 単位 SP01 SP02 SP03 SP04 SP05
スロープ・ドレン L=1000 1 1 1 1 1
留杭 L3×40×40 4 4 4 4 4
杭長さ 0.75 0.90 1.35 1.50 1.80
掘削 土工 0.07 0.11 0.17 0.22 0.33
杭打ち 土工 0.10 0.11 0.19 0.23 0.33
埋設・仕上 土工 0.14 0.17 0.20 0.26 0.36
残土処理&小運搬 土工 0.02 0.03 0.05 0.06 0.09
※ 埋設・仕上には、スロープ・ドレン設置、掘削土埋戻し、表面土羽打を含みます。

排水能力

斜面勾配 スロープ・ドレン
流水勾配
流速
(ℓ/sec)
排水流量(㎥/Hr)
SP01 SP02 SP03 SP04 SP05
1:1.2 8.0% 0.81 2.62 5.24 7.86 10.48 13.10
1:1.5 7.0% 0.76 2.46 4.92 7.38 9.84 12.30
1:1.8 6.0% 0.70 2.26 4.52 6.78 9.04 11.30
1:2.0 5.5% 0.67 2.17 4.34 6.51 8.68 10.85

降雨量100mm/Hr、斜面勾配1/1.8、浸透率20%、スロープ・ドレン埋設間隔1.5mの場合
降雨面積:3.0m×1.5m×cos(tan-1(1/1.8))=3.93㎡
浸透水量:0.1m/Hr×20%×3.93㎡=0.078㎥/Hr ∴十分排水可能である

Example

設置例

01切盛境界・円弧スベリ復旧対策

02急斜面の表層スベリ対策

Works

施工事例

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